目次
ファンダメンタル分析
- FRBは金利据え置きを決定、金利引き下げを急がず
- パウエル議長は関税政策を懸念
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。FOMCでは金利据え置きが決定され、ドルが買われやすい展開となった。しかし、ドル買いは限定的。関税政策を維持し続ければ、インフレ加速と経済減速、失業率増加といった影響が出る可能性が高いと記者会見で警告した。
26日移動平均線を上回り、143.85円付近で推移している。小さな上昇トレンドラインを描画すると、まだそれを上回ってはいない。上昇トレンドラインを上回る勢いが発生するかどうかに注目したい。
今週末には米中貿易交渉が開催され、その結果次第では大きな変動となるだろう。

デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のドル円チャートを分析する。ドル円は小幅ながらも上昇を継続している。金利据え置きが発表された後、パウエル議長の会見中は142円台まで下落。しかし、買い支えられ、朝方には143.90円付近まで上昇している。
日足の上昇トレンドラインが抵抗線として機能するかを確認したい。RSIは65.8となっており、70で反落する可能性もある。70に到達するタイミングと上昇トレンドラインが推移する144円後半が重なれば、下落する可能性がある。
デイトレード方針は144円後半で売り。上昇トレンドラインで反落することを期待する。決済は10日移動平均線もしくは26日移動平均線としたい。ストップは145.25円とする。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
144.50円・・ピボットR1
143.38円・・ピボットポイント
市場センチメント
USDJPY 売り:40% 買い:60%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 日本時間 |
英中銀政策金利発表 | 20:00 |
英中銀ベイリー総裁会見 | 20:30 |
米新規失業保険申請件数 | 21:30 |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。