目次
ファンダメンタル分析
- 米国は中国への関税を115%引き下げて30%にすると公表
- 中国は米国への関税を10%にすると公表
- リスクオンが強まりドル買い・株高に傾く
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートを分析する。米中双方が予想外の大幅関税引き下げを発表し、市場は一気にリスクオンに傾いた。ドル円は52日移動平均線をあっさりと上抜けし、148.35円付近へ上昇。雲の上限近くまで上昇している。
一目均衡表全体に注目してみると、遅行線がローソク足を上抜けしており、転換線が基準線を上抜いている。ローソク足が雲を上抜けすれば、「三役好転」の買いシグナルとなる。
RSIは64となっており、安定した上昇基調を示す水準だ。

デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足チャートを分析する。米中双方の関税引き下げの発表をきっかけにドル円は145円台後半から148.50円付近まで上昇している。RSIを見ると、70付近まで垂れ下がっているため、短期的には利益確定売りが強まる局面だろう。
しかし、米中の緊張緩和、インドとパキスタンの停戦など和平ムードが強まっている局面ではリスクオンになりやすい。
デイトレード方針としては押し目買いとしたい。ピボットポイントである147.60円付近が押し目買いポイントと考える。利益確定は148.50円、ストップは147.30円とする。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
147.60円・・ピボットポイント
市場センチメント
USDJPY 売り:61% 買い:39%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 予定時刻 |
豪ウエストパック消費者信頼感指数 | 9:30(日本時間) |
英ILO失業率 | 15:00(日本時間) |
ユーロ圏ZEW景況感指数ドイツZEW景況感指数 | 18:00(日本時間) |
米消費者物価指数(CPI) | 21:30(日本時間) |
英ベイリー英中銀(BOE)総裁発言 | 24:00(日本時間) |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。