米中は大幅に関税引き下げを発表、リスクオン相場でドル円は急騰【2025年5月13日】

ファンダメンタル分析

  • 米国は中国への関税を115%引き下げて30%にすると公表
  • 中国は米国への関税を10%にすると公表
  • リスクオンが強まりドル買い・株高に傾く

ドル円テクニカル分析

ドル円の日足チャートを分析する。米中双方が予想外の大幅関税引き下げを発表し、市場は一気にリスクオンに傾いた。ドル円は52日移動平均線をあっさりと上抜けし、148.35円付近へ上昇。雲の上限近くまで上昇している。

一目均衡表全体に注目してみると、遅行線がローソク足を上抜けしており、転換線が基準線を上抜いている。ローソク足が雲を上抜けすれば、「三役好転」の買いシグナルとなる。

RSIは64となっており、安定した上昇基調を示す水準だ。

【ドル円/日足】

デイトレード戦略(1時間足)

ドル円の1時間足チャートを分析する。米中双方の関税引き下げの発表をきっかけにドル円は145円台後半から148.50円付近まで上昇している。RSIを見ると、70付近まで垂れ下がっているため、短期的には利益確定売りが強まる局面だろう。

しかし、米中の緊張緩和、インドとパキスタンの停戦など和平ムードが強まっている局面ではリスクオンになりやすい。

デイトレード方針としては押し目買いとしたい。ピボットポイントである147.60円付近が押し目買いポイントと考える。利益確定は148.50円、ストップは147.30円とする。

【ドル円/1時間足】

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

147.60円・・ピボットポイント

市場センチメント

USDJPY 売り:61% 買い:39%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント予定時刻
豪ウエストパック消費者信頼感指数  9:30(日本時間)
英ILO失業率15:00(日本時間)
ユーロ圏ZEW景況感指数ドイツZEW景況感指数18:00(日本時間)
米消費者物価指数(CPI)21:30(日本時間)
英ベイリー英中銀(BOE)総裁発言24:00(日本時間)

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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