ドル円は143円前半で推移、日本10年債利回りが1.5%を上回る【2025年5月22日】

ファンダメンタル分析

  • 日本10年債利回りが上昇中、1.5%を超える
  • 米10年債利回りも上昇中、米国の財政支出を市場は不安視

ドル円テクニカル分析

ドル円は下落基調が継続している。週足のフィボナッチを意識しており、50%、38.2%、23.6%で反発・反落を繰り返している。現在、23.6%を割って推移しており、143円前半まで下落している。

背景にあるのは、日本の10年債利回り上昇による円高圧力。10年債利回りが上昇=長期金利の上昇となるため、円が買われやすくなる傾向がある。また、米財政支出の不安視から米ドルが売られる傾向になっており、円高圧力となっている。

ドル円は安値を連続して更新しており、140円割れを目指す勢いだ。注目したいのは140円付近でのドル円の動き。これまで何度も反発してきたが、今回はどうだろうか。注目したい。

ドル円/日足

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足を見ると、52移動平均線で反落し、10移動平均線も割っている。直近安値は143.28円であり、本日に安値更新となるかに注目。やはり日米両国の10年債利回りの動向が影響しそうだ。

特に日本の10年債利回りが1.6%台となれば、円高基調に弾みがつくことになるだろう。執筆時点で1.55%となっている。

デイトレード方針は継続して売り。10移動平均線付近での戻り売りを検討したい。52移動平均線を明確に上抜けすればストップ。利益確定は142.75円付近とする。

ドル円/1時間足

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

143.28円・・昨日の安値

市場センチメント

USDJPY 売り:38% 買い:62%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント予定時刻
日本機械受注8:50
独・Ifo景況感指数17:00
米・失業保険申請件数21:30
米・購買担当者景気指数(PMI)22:45
米・中古住宅販売戸数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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