目次
ファンダメンタル分析
- 米政権は米国外で生産されたスマートフォンに対し25%の関税を発表
- EUへの関税50%は7月まで延期
ドル円テクニカル分析
ドル円の日足チャートに一目均衡表を描画した。現在、遅行線はローソク足を下回り、転換線も基準線を下回り、雲も下抜けしているため、「三役陰転」の売りシグナルが出現している。
ファンダメンタルを考えると、米政権は新たな関税政策を発表し、米国を代表するアップルへの関税も発表。米国へすぐにスマートフォンの生産拠点を移すのは非現実的であり、米消費者は関税による価格の上乗せを受け入れるか、アップルが受け入れるかのどちらかとなる。いずれにしても、業績に大きく影響するだろう。
EUへの関税についても発表から数日で延期になるなど、市場は振り回されている。このような状況で積極的にドル買いにはならない。
ドル円は当分、下落基調が継続しそうだ。

デイトレード戦略(1時間足)
ドル円の1時間足を見ると、142円の前半で推移している。上値は非常に重く、ドル売りが進んでいる。直近安値である142.230円を割ろうとしており、割り込めば141.95円までは一気に下落しそうな雰囲気だ。
141.95円を割れば、140.50円の支持線、139.89円の日足安値を目指す可能性が高い。安易な買いエントリーは避けたい局面。
デイトレード方針は、戻り売り。142.50円付近に上昇すれば、売りたい。140.50円で利益確定、転換線を上回れば、ストップロスする。

サポート・レジスタンスライン
今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。
141.50円・・重要な支持線
140.50円・・日足の支持線
139.89円・・日足の安値
市場センチメント
USDJPY 売り:35% 買い:65%
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 予定時刻 |
ユーロ・消費者信頼感指数 | 18:00 |
米・S&Pケースシラー住宅価格指数 | 22:00 |
米・消費者信頼感指数 | 23:00 |

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)
認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得
FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。