二転三転するトランプ関税への司法判断、ドル円は143円台に急落【2025年5月30日】

ファンダメンタル分析

  • 米高裁が貿易裁判所の司法判断の効力を一時停止
  • ドル円は再度下落基調が強まる

ドル円テクニカル分析

ドル円は143.50円割れで推移。90日移動平均線で反落し、大きな包み足を形成している。一時は146円を上回って推移したが、リスクオフの動きが強まり、再度、143円台に下落した。雲の抵抗にあったともみなせるだろう。

米高裁は、米貿易裁判所の関税は違法という判断の効力を一時停止した。最終的な司法判断は米最高裁に持ち込まれる見通しだ。最高裁で関税が違法とされなければ、司法判断が止めることはできなくなる。

上値にも下値にも動きにくいが、142.50円が下値目安となりそうだ。

ドル円/日足

デイトレード戦略(1時間足)

1時間足では下落基調が強まっている。雲を下抜けして推移しており、雲が今後抵抗体として機能するかを確かめる段階だ。ADXと-DIは上昇しており、下落基調の強まりを示唆。

しかし、RSIは26に下落しているため、短期反転には注意が必要となりそうだ。一日ごとに新たなニュースが出るため、相場が不安定であることに変わりはない。

短期戦略で本日のデイトレードは売りトレードをしたい。142.50円付近で利益確定という流れとする。

ドル円/1時間足

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

142.50円・・過去の意識された価格帯

市場センチメント

USDJPY 売り:29% 買い:71%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント予定時刻
豪小売売上高10:30
ドイツ消費者物価指数21:00
カナダGDP21:30
米・PCE物価指数21:30
米・ミシガン大学消費者信頼感指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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