トランプ政権が関税引き上げを発表、再度リスクオフで円高か【2025年6月02日】

ファンダメンタル分析

  • トランプ大統領は鉄鋼・アルミ関税を50%に引き上げ
  • サンフランシスコ連銀総裁は年内2回の利下げは適切と発言

ドル円テクニカル分析

ドル円は52に位置移動平均線付近で、上ヒゲを形成した大きな陰線の包み足が出現している。143.50円付近まで下落したが、反発し、十字線を形成して終値を迎えた。

トランプ大統領は5月30日、鉄鋼とアルミニウムの関税を50%に引き上げると発表。現在の25%の2倍の水準となる。6月4日から適用される見通し。中国を狙い撃ちにしたような政策であり、貿易摩擦は大きくなる可能性もある。しかし、トランプ劇場で、直前になって撤回ということもあり得る。

フィボナッチを見ると、38.2%を割っており、上値が相当重い。包み足が出現していることを考えると、下方向への動きがやや優勢とテクニカル的には考えられる。

ドル円/日足

デイトレード戦略(1時間足)

143.50円の直近安値が意識されている。目先は143.50円を割れるかどうか、中長期的には142.50円を割れるかどうかが今週の焦点だろう。鉄鋼とアルミの関税引き上げに市場がどこまで反応するかに注目する必要がある。

143.50円を割る動きが強まるのであれば、売りエントリーして142.50円で決済するという流れとしたい。戻り売り目安としては144.50円。日足の52日移動平均線付近で戻り売りをしたい。145円を上回れば、ストップとする。

ドル円/1時間足

サポート・レジスタンスライン

今後、考慮すべきサポート・レジスタンスラインは以下のとおり。

143.450円・・直近の日足安値

市場センチメント

USDJPY 売り:39% 買い:61%

本日の重要経済指標

経済指標やイベント予定時刻
米・購買担当者景気指数PMI22:45
米・ISM製造業景気指数23:00

Shu Fujiyasu Jr.(シュウ・フジヤス・ジュニア)

認定テクニカルアナリスト(CMTA)取得
国際認定テクニカルアナリスト(CFTe)取得

FXや先物取引の第一線で20年以上の経験を持つ現役トレーダー。ファイナンシャルプランナーの資格保有者。電話取引の時代から取引を実践し、最近では裁量トレードから自動売買まで、幅広い手法で相場に挑み続ける。MAMトレーダーとしても実績を積み、投資家の資金を預かり運用。金融機関向けに記事を執筆するなど、トレードの枠を超えて活躍。長年培ってきた経験と独自の視点で相場を分析し、投資家の頼れるパートナーとして、時代の変化に柔軟に適応しながら、共に成長していくことを目指す。

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