目次
ドル円の環境認識(スイングトレード戦略)
本日のドル円の環境認識をしてみよう。
環境認識のポイントはこちら
・米CPIが不安定でFRBの利下げ観測が後退
・日本10年債利回りが最高値更新!1.597%に到達し1.6%目前
・ドル円チャートは底打ちの形状
・ドル円は上放れブレイクアウトをしており、円安傾向
週足を考えると、ダブルボトムに類似した形状が出現しており、最近の2週間は大きく続伸している。これまで抵抗体として機能していた148円を上回り、149円台に突入。150円に一時的に上昇する可能性が否定できなくなってきた。円安傾向に注意したい。
週足単位で考えると、13万2000ドル付近と予想できる。週足にフィボナッチを描画すると、意識される抵抗帯は149.50円となる。
日足単位で考えるならば、トライアングルの上放れをイメージしてみよう。下降トレンドラインを明確にブレイクアウトしており、148円台の抵抗線も上抜けて高値更新。アリゲーターが大きな口を開けており、トレンド発生を示唆。149.50円まで一気に上昇すると予想する。
一方、149.50円では反落の可能性がある。過去に何度も足踏みした価格帯であり、150円台への上昇の関所になるだろう。週足の抵抗線であるため、一度は反落すると予想する。

デイトレード戦略(1時間足)
1時間足で本日のデイトレード戦略を考えてみよう。どこまで伸びるかを考えるときは、フィボナッチエクスパンションを活用すると効果的。フィボナッチリトレースメントで意識されやすい価格帯を見つけるのもポイント。
ドル円は149.45円~65円付近が重要な価格帯となりそうだ。週足の抵抗線もあり、過去には何度も反落・反発している価格帯。週足のフィボナッチリトレースメントの50%が位置する149.45円付近で指値売りをしてみたい局面。決済するのは148.70円付近。エクスパンションの100%に該当する。
148.70円付近まで下落すれば、今度は指値買い注文を設定しておきたい。最終的には150.42円まで伸びるのではないかと考えている。
週末に参議院選挙があり、財政拡大を訴える党が優勢となれば、円安がより早く進行する可能性がある。10年債利回りなども考えられると良いだろう。
ファンダメンタル分析
- 米CPIは全体的には予想を下回ったが関税の影響で一部は高い伸び率
- トランプ関税の価格転嫁の動きが出始めたか
昨日の米CPIを受けて、FRBの早期利下げ観測が後退。パウエルFRB議長が指摘していたように、関税による価格転嫁の動きが徐々に出始めており、一部で数年ぶりの価格上昇となった。米国内の物価が安定していなければ、利下げに踏み切るのは容易ではないだろう。
金利が維持されるとの見方で、ドル円はドル買いが強まると予想する。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 予定時刻 |
英・消費者物価指数(CPI) | 15:00 |
米・生産者物価指数(PPI) | 21:30 |