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ユーロドルの環境認識(スイングトレード戦略)
本日のユーロドルの環境認識をしてみよう。
環境認識のポイントはこちら
・FRB議長の解任可能性の報道に市場は動揺
・ドル売りが強まりユーロドルは急騰
・トランプ大統領は報道内容を否定、市場は落ち着く
ユーロドルの週足を考えると、2025年1月から上昇基調が継続しており、一時1.1830ドル迄急騰した。その後、一服感から週足のボリンジャーバンド+1σ線に接近しており、1.16ドル付近まで下落している。週足の+1σ線は強力な支持線だが、割れると、上昇トレンドの調整の動きが強まると予想する。
日足の動きを考えてみよう。上昇トレンドラインを割り始めており、明確にブレイクアウトするかどうかに注目したい。アリゲーターの口が閉じ始めており、MACDは高値切り下がりの形状。価格とMACDの明確なダイバージェンスが発生している。
総合的に考えると、上昇トレンドが弱まってきており、トレンド転換の兆候が複数あるといえるだろう。
ユーロドルはラウンドナンバーを強く意識する通貨ペアだ。そのため、1.160ドル、1.1550ドル、1.15ドルは今後の目安となりそうだ。まずは、1.16ドルを割り込む動きになるのかに注目したい。

デイトレード戦略(1時間足)
1時間足のユーロドルチャートを確認しよう。
1時間足を見ると、小さな谷⇒大きな谷という形状となっている。画像では上昇しているが、もし反落して再度上昇となれば、チャート形状で重要な「逆ヘッド&ショルダー」が形成となる。その場合、下落の全戻しの動きになるかもしれない。具体的には1.17ドル付近の抵抗帯まで戻る可能性がある。
逆ヘッド&ショルダーが形成されなければ、1.16割れとなり、大きな谷の安値である1.1563ドルを目指す可能性がある。ただ、市場心理からすると、買い注文を入れるトレーダーが多くなりそうだ。一度は反発すると期待したい。
短期のデイトレードでは、1.1590ドル~1.16ドルの間で買いエントリーできるかを探る方針。1.1585ドルを明確に割れば、一度ストップロス。ヘッド&ショルダーの形成が確認できれば、1.17ドル付近での利益確定としたい。

ファンダメンタル分析
FRB議長解任の可能性にホワイトハウス報道官が言及し、市場は動揺した。FRBの中立性は基軸通貨である米ドルにとって極めて重要であり、今回の市場の動揺は如実に示す事例となった。
トランプ大統領が否定したことで急激なドル売りは落ち着きを取り戻したが、不安が完全に消えたわけではない。
本日の重要経済指標
経済指標やイベント | 予定時刻 |
豪・雇用統計 | 10:30 |
英・雇用統計 | 15:00 |
ユーロ・消費者物価指数(HICP) | 18:00 |
米・新規失業保険申請件数 | 21:30 |
米・小売売上高 | 21:30 |
米・フィラデルフィア連銀景況指数 | 21:30 |